神奈川県漢詩連盟ホームページの活動について

神奈川県漢詩連盟 日本全国漢詩行脚

神奈川県漢詩連盟 五嶋美代子

神奈川県漢詩連盟では、ホームページを通して広く一般の漢詩愛好家の助けとなるような情報を公開しています。全国の漢詩人の数は減少傾向にありますが、漢詩に興味をお持ちの方が一歩踏みだすきっかけになるような情報を心がけています。

そのいくつかをここでご紹介させていただきます。リンクを貼っておきますので是非、直接ご覧ください。

1,七絶推敲表 (神辞会内)

こちらの七絶推敲表に、自分の作った七絶を入力し、分析開始をクリックすると瞬時で平仄を判定してくれるツールです。日々改良を重ね今も精度を上げ続けているツールです。

このように分析されます。

「スマホをいじっている若者がスマホで漢詩を作る」環境が作れないか検討しなさい、というかつての神漢連会長のお話から、スマホ、パソコン、インターネットを使って漢詩創作を支援する「仕掛け」の検討が始まったのは2017年のことでした。それは現在、「神辞会」という形でホームページの一角を形作っています。この「仕掛け」は若者に限らず、60代、70代から漢詩を始める方々のハードルを下げることにつながっています。

ここに挙げた「七絶推敲表」以外にも、会員専用ページには「神辞会詩語集」をはじめとした「仕掛け」が格納されています。

「七絶推敲表」の試作品が神漢連会員の皆様に紹介された時の「え⁈旧漢字で漢詩を作らなくてもいいの⁈新字から旧字に変換してくれるの⁈」というコメントは象徴的でした。初心者が手間取る字体変換、両韻字の平仄の確定、近体詩のルールへの適合などをツールがサポートすることで、用例の調査、辞書の読み込み、表現のブラッシュアップなど、いわゆる「 創作に直接つながる作業 」に集中できる時間が増えることになるのです。

2,漢詩和訳掲載書籍目次検索(神辞会内、下の方)

詩題と作者から、その詩が掲載されている詩集の該当ページを検索するツールです。

国会図書館で公開されているデジタル資料があれば直接そのページを閲覧できます。

3,大漢和目次検索(神辞会内、下の方)

大漢和辞典をお持ちの方には非常に便利なツールです。

特に、例に挙げているように探している字が熟語の下にあるものを探すときは威力を発揮します。

例は、熟語の下の方に「紅」の字を探している画面です。

4,神漢連YouTube

 中国発の漢詩総合サイト、捜韻の使い方を説明した動画があります。

 過去の漢詩講演会の動画も視聴できます。

このほかにも、非公開の神漢連会員専用ページには更なる情報が集められています。

神漢連ホームページは一つのサーバーで複数人が分担して運営を行っています。「神漢連カレンダー」「神漢連YouTube」「神辞会」「自詠自書の会」「神漢連図書館」、また、「鑑賞会A」などはそれぞれの管理者が日々、創意と工夫を重ねて運営しています。

神奈川県漢詩連盟では、zoomでの鑑賞会オンライン吟行会など、遠隔からの参加が可能な活動が盛んですので、関東他県やさらに国内外の遠方に在住の会員とも親しく交流してお互いの詩力向上の刺激となっています。ご興味を持っていただけましたら是非、遠方の方も、また二つ目の所属団体としても神奈川県漢詩連盟にご入会になってみてはいかがでしょうか。会員一同、心からお待ち申し上げております。

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