宮城県漢詩連盟 鎌田 道徳
プロローグ
令和六年十一月八日と十五日、第二回宮城県漢詩連盟主催の「漢詩入門講座」を実施、『誰でも最初は初心者』と銘打って漢詩詩作講座を開催二十名ちかくの参加を得ることが出来た。講座の中のマンツーマン指導タイムで出会った茶道の畠山先生と二人のお弟子さんが熱心に受講されているので、宜しかったら入会して漢詩を作ってみませんかとお声掛けすると、その中の一人のお弟子さんは、非常に興味がありますが平日はフルタイムの仕事なのでとても無理との事。とっさのことでしたが、畠山先生にこちらで休みの日に出前しますがどうでしょうかと提案させて頂くと、それならばと、ご理解を頂き、出前講座のチャンスを得ることが出来ました。会場は先生のお宅(稽古場)で月一回、二時間半程度でとのことで、場所の問題も解決することが出来ました。
初回七人の参加でスタート、その後、内五名の方が正会員として入会して頂くことが出来ました。
嬉しいことには、私と佐藤直子さん(サブ)は毎回畠山先生の美味しい抹茶とお菓子を頂いてから講座をさせて頂いています(感謝)。
講座の実際
まだ五回目の出前が終わった所ですが、
・ CD新漢詩紀行(石川忠久監修 「元二の安西に使するを送る」と「春夜」)。春夜 蘇東坡 を使って
蘇東坡の人生、春夜の語彙、大意、鑑賞と七言の規則(平仄、脚韻等)。
茶席の禅語(四時「春水満四澤」) 。平起式と仄起式二枚の表の説明。唐詩地図 配布。
- CD新漢詩紀行(石川忠久監修 「送別」五首)。一回目の振り返り(質問形式で) 。七言絶句の復元
平仄と脚韻の学習 (二班に分けて、ばらばらの詩語 二字 二字 三字を使って一首復元)。
「宿題」 呂山太刀掛の詩語「新年」~「春日訪友人」配付。
平起式と仄起式のどちらかの表を使って詩語を埋める(平仄と脚韻が合っていれば可とします)
三回目 「七言絶句の作り方 順番」
- CD新漢詩紀行(石川忠久監修 「春爛漫」七首)。「テスト」 この七言絶句は何式で脚韻は何ですか。
七言絶句の基本は何処から作るのがよいか。作例。どこを推敲するか。宿題持ち帰り。
四回目 「平仄と脚韻は大丈夫ですか」
- CD新漢詩紀行(石川忠久監修 「楼上の眺め」五首)。宿題の振り返り(平仄の誤り、脚韻の誤り等指摘)。
道具・神奈川漢詩連・七絶推敲表の活用方法。「宿題」当会自作漢詩合評会(三月会)へ に投稿しよう。
呂山太刀掛の詩語「春日遊山寺」~「雨中送春」配付。
五回目 「規則が理解出来たら ステップアップ・ 起承転結」
- CD新漢詩紀行(石川忠久監修 「交友」七首)。
「春夜」蘇東坡で七言絶句規則の再度総復習。起承転結の流れ。書き下し文、レ点、一二点。返読文字、再読文字。双声、畳韻、重言について。副詞と虚字を活用しよう。
エ ピローグー
今回初めての試み、出前講座の機会を快く承知くださった お茶の畠山先生、熱心に学習されるお弟子さん方々並びに当会員で出前講座を一緒にサポートしてくれている佐藤直子さんに感謝申し上げます。
出前講座は十回位で作成の基本は修得できると思いますので、その後は彼女達の中からリーダーを決め、当漢詩連盟に通常参加可能なメンバーがリードしていっていただければと考えています。
私の希望は彼女達の作成した漢詩が当会の自作漢詩合評会に全員投稿することが出来るようになること、種々の全国の漢詩大会で彼女たちが入選することを心より願っています。
どこの漢詩連盟でも会員減と若手入会者がいないという問題を抱えていますが、漢詩に興味がある隠れファンの為に、又漢詩連盟会員増の為にも、平日学校や仕事の方の為に、休日に会を催すとか、又お茶の教室や、書道教室に声掛けし、今回の試みのようにこちらからの出前で講座を開かせて頂くのも一考ではないでしょうか。